産経新聞 6月16日(土)7時55分配信
職場の人間関係のトラブルや過労などで鬱病などの精神疾患にかかり、昨年度に労災申請した人は前年度に比べ91人増え1272人となり、3年連続で過去最多を更新したことが15日、厚生労働省のまとめで分かった。労災認定された人も17人増の325人で過去最多。このうち東日本大震災で悲惨な体験をするなどして発症した人が20人いた
厚労省は「鬱病の患者が増えていることや、認定基準の見直しで精神疾患が労災の対象になるとの認識が広まったことが影響した」と分析している。
厚労省によると、精神疾患による労災申請の多い業種は病院などの医療業が94人、社会福祉・介護事業が76人-の順。認定件数はゼネコンなどの総合工事業が22人で最多だった。年齢別では30~39歳が420人で最も多く、40~49歳の365人、20~29歳の247人と続いた。
労災認定された325人のうち、発症の原因別にみると「仕事内容・仕事量の大きな変化を生じさせる出来事があった」が52人(うち自殺24人)、「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」が48人(同0人)、「いやがらせ、いじめ、暴行を受けた」が40人(同3人)だった。
一方、脳梗塞や心筋梗塞など脳・心臓疾患で労災申請した人は96人増えて898人となり、2年連続で増加。このうち震災が原因の過重労働などで発症したのは12人だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120616-00000116-san-soci

産経新聞より
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報告が大変遅れましたが、去年の精神疾患の労災申請及び労災認定者数が6月16日に発表になりました。
厚生労働省が発表した数字はこちらのページから見れます
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002coxc.html
申請者数は、91人増の1272人と、今年も過去最高を記録しました。
>労災認定された人も17人増の325人で過去最多。このうち東日本大震災で悲惨な体験をするなどして発症した人が20人いた
東日本大震災関係者を除くと、労災認定数は去年とほぼ同じ、ということでしょうか。申請数は毎年増加の一途なのに、労災認定数は横ばい、というか認定は厳しくなっているようですね。
この一年、精神疾患の労災認定基準が変わったり、労働基準監督署に行ったり、他の労災申請した人の話などを聞きましたが、国のメンタルヘルス対策や、発生させない対策が進んだ、とはとても感じられませんでした。
労災申請数が年々急増しているため、調査方法の簡素化と認定までの期間の迅速化が、進んだ部分ようです。
国が本格的なメンタルヘルス対策や、精神疾患を発生させない職場対策をしないと、まだまだ精神疾患の労災申請数は増えていくような気がします。
マスコミも、もう少し大きく報道してくれないかなあと思いますが、スポンサーの企業にとっては都合が悪い話だから難しいのでしょうかね、残念。
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