2011年6月15日 朝日新聞配信
http://www.asahi.com/job/news/TKY201106150113.html
厚生労働省が14日まとめた2010年度の労災補償状況によると、過労やいじめが原因で精神障害になり、労災が認められた人は前年度から74人増の308人となり、過去最多だった。同様の請求全体の中で労災が認められた割合は29.0%で、2年連続で30%を下回った。
労災が認められた人のうち、対人関係のトラブルが原因だったのは65人で前年度から倍増した。内訳は嫌がらせやいじめが39人、セクシュアル・ハラスメントが8人。長時間労働などが原因で精神障害になった人は前年度から13人減って67人だった。未遂を含む自殺者は同2人増の65人。
精神障害による労災が認められるには請求から平均約9カ月間かかる。10年度に請求した人をみると、同45人増の1181人で、2年連続で過去最多だった。
これとは別に、過労で脳や心臓の病気になり、労災が認められた人は8人減の285人だった。3年連続で減ったが、うち過労死は7人増の113人だった。脳や心臓の病気で労災認定された人のうち、トラックやタクシー運転手が計65人と全体の2割強を占めた。

画像は読売新聞より転載
----------
少し遅れての報告ですが、去年の精神疾患の労災申請及び認定数が6月15日に発表されました。
おととしは申請数が200人近く増え、1000人を突破しました。
去年の申請数は45人増なので、微増という感じですね
今回申請数が微増だったのは、メンタルへルスがそれなりに実践されて申請数が頭打ちになりつつあるのか、
はたまた私が申請に行ったときのように、労基署が申請時に冷たい対応をして申請させないようにしているのか・・・
今回発表の数字だけではわかりかねるので、来年の労災認定の数字を見てみたいものです。
国の労災認定は覆ることも無いのに、嫌がらせのように、労災を徹底否定する主張を裁判で繰り返し、「解雇無効」とマスコミ報道されることがわかっていながら、消費者を意識している大企業東芝が平気で裁判を続け、
そして、裁判で嫌がらせとしか思えない対応をした企業の主張を安易に採用し、原告側の過失を安易に認め、企業側の支払う賠償額を減ずる判決を平気で出す裁判官が存在している現状では
この国のメンタルへルスはまだまだだと思うのですが。
来年の労災申請数も増えるのではないかと思いますが、どうでしょう。
マスコミの扱いも年々大きくなっています。しかし、労災申請数に対し、労災認定の割合がまだまだ低いので、このあたりをマスコミがもっと大きく報道してくれたらなあと思います。
厚生労働省の資料はこちらにあります。
平成22年度 脳・心臓疾患および精神障害などの労災補償状況まとめ
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001f1k7.html
応援クリックおねがいしますm(__)m

