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和解は決裂のよう・・・ 
2008.11.28.Fri / 16:08 
26日に東芝との控訴審弁論準備(5回目の和解交渉を兼ねる)が行なわれました。
東芝側は、いつもの代理人2名、深谷工場総務部長・課長、本社総務の5人体制に加え、今日は1名増え、6名体制になっていました。
(ちなみに地裁では、代理人1名、東芝深谷工場総務部長・課長の3名体制でした)

最初に裁判官と東芝が打ち合わせ、45分間と通常より長い打合せとなりました。
その後、原告側と裁判官が打ち合わせ

和解協議では東芝とは直接ではなく、裁判官と個別に話し合いを行なっているため、裁判官から聞いた話しとなりますが、
要は、
結局、東芝側としては
業務上であったとしても賃金は労災から支払われるべきで、
行政が労災不支給としているのだからそれに従う

つまり、東芝は業務上と認めないし賃金の支払いはしないとのこと。


はあ?
東芝が業務上である事を認める事、これは、和解する上での大前提条件で、協議の最初に出た話であり、
東芝が業務上と認めなければ原告側としては和解はありえない、という話はもちろん裁判官にしてあります。

何をいまさら、どうしてこんな話が和解交渉5回目にして出てくるのか??

和解当初は、東芝が業務上と認めて和解に応じるとはとても思えず、決裂するだろうという予想でしたが、
意外にも東芝は和解に乗ってきたようで、予定の3回の和解協議以降も、和解ベースで弁論を続けて行く、となり、さらに前回には、和解に向けて前進する雰囲気もあったのですが、一転、和解5回目で結局この東芝側の態度。

最初に裁判官から東芝の主張を聞いたときは唖然、
東芝が業務上と認めないのでは和解はありえない事は最初から分かってはず、これまでの和解協議や和解ベースで進む方向になった事はいったいなんだったのか、
これでは堂々巡りではないか!

裁判官の話を聞きながら、怒りがこみ上げてきました

だったら和解決裂だ、すぐに判決のための審議へ!
と裁判素人の私は思ったのですが、

平行して進んで知る行政訴訟の証人尋問の日程も決まり、このままだと5月には労災裁判の判決が出るから、時期的にそちらの結果が出るのを待ったほうが良いということになりました。。。

つまり、
事実上和解は決裂状態、
加えて行政訴訟(労災不支給取消し訴訟)の判決が出る来年の5月(予定)までは、高裁の審議は事実上ストップ状態、ということに


次回期日は2月13日と決まりはしましたが、事実上審議はストップ状態・・・

高裁では和解が決裂した場合、控訴から1年以内には判決、の予定だったんですけどね・・・


これは、東芝側が和解に応じる態度をとりつつ、結局和解には応じず、引き伸ばしをかはった、ということですよね・・・なぜこんなことに・・・
和解協議後しばらく、というより当日ずっと気分がむかむかして収まらず、結局眠れず翌朝までその状態は続きました。

東芝と裁判官の話し合いは聞く事ができませんが、東芝は和解協議の話し合いでも、あの手この手で裁判の引き伸ばしなどを図っているんでしょうね、きっと・・・

和解を推し進めていた裁判官も、今になって事実上の和解決裂状態になる事は当然不本意のはずで、
だから今回の協議では東芝の主張を変えさせるためにも最初45分もかけて話をしたのかなあとも思えるし、その後行なわれた私たちとの協議でも、話しにくそうな感じを受けました・・・
裁判官には頑張っていただいた様ですが、この結果。。。

地裁では、こちらから請求した5年前の就業規則を5か月かけて提出したり、労働基準監督署に提出した「週報」を社外秘とへりくつこねて提出しなかったり(後に社外秘の資料を証人尋問当日に提出してきました)して、裁判官を交代させ、判決まで4年近く引き伸ばされました。


東芝は高裁でもあらゆる手を使ってどこまでも徹底抗戦で潰しにかかっている。高裁では裁判の担当者を増やしてまでも。
しかし、たかが病人1人相手にそこまですることなのでしょうか?裁判にかかる費用などを考えたら、さっさと終わらせメンタルヘルスを改善させたほうが会社にとっては良いのではありませんか?

等といまさら言っても仕方が無い。
控訴審は長引く事がもはや決定となりました。
本当に、本当に先は長そうです、

まずは直前に証人尋問の迫っている行政訴訟に全力を注がねば。
これに負けてしまって東芝が優位に立つことが絶対にあってはならない、
権力やお金のあるものが勝ってしまう事のないようにしなければ

当日は秋からすっかり冬へ移行したようで寒く、この冬始めて手袋をしました。電車を降りて、体が冷え込む状態が、裁判が厳しいほうへ動いた今日の自分の状況のようだなと思いながら、駅からの帰途に付きました。


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* テーマ:裁判 - ジャンル:政治・経済 *
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--ともに--

一審(全面)敗訴の東芝にとって、抵抗手段は同時進行中の行政訴訟しかないということでしょう。

一審(東京地裁)判決が、行政訴訟に影響与えることは確実です(すなわち、労災認定)。「うつ病」労災認定の事例は、数多くなってきています。この流れを止めることはできません。

★真面目な人・責任感を持つ人を病気に追いやる労働環境を、正さなければなりません。 ともに!

- from 労働者A -

--がんばれ!--

はじめまして、

横浜市在住の電子技術者です。
私も一昨年に解雇され、昨年提訴し来年1月にやっと尋問です。

私は平成13年冬に抑うつ症状が出始め、治るのに4年費やしました。解雇前に完全寛解の状態になっていましたので、これまで闘ってこれましたが、症状が残っている中の裁判は相当に大変なことでしょう。何事も1人で抱え込まないで下さいね。重光さんには応援者が沢山いるのですから!!!

私の解雇理由は「完全寛解は完治ではない」という理不尽なものです。当初、裁判より次のことへ目を向けるべきという周囲の声もありましたが、私の目的が「差別・偏見」に対する戦いであることを分かってもらえ、今では応援してくれています。

この病気は掛かった人にしか分からないと思います。会社側に「うつ病」経験者がいれば、控訴など考えもしないでしょう。
一日も早い「病気の完全寛解」と「裁判の完全勝利」を願っています。

証拠資料を整理しなきゃ!!!

また、メールさせて頂きますね。  失礼しますm(..)m

- from しんちゃん -

--偏見は恐ろしい--

>完全寛解は完治ではない

今の医学界では,寛解という言葉を使って
いますね。
文句があるなら,学会にいうべきでしょう。
はあ・・・しかし,そんなことを理由に,
働ける人を自由に解雇できる日本は,
企業にとって天国じゃ。

yumiさんの裁判も,広く見れば,あなたと
同じ役割を果たしていますね。
ブログで公開することがデメリットとなりうる,
という見方もありますが,泣き寝入り
したい人はすればいいのです。

人の尊厳の問題ですから。

- from mayu -

--寛解--

一言に治ると言っても治癒、寛解、完治などいろんな表現がありますよね。

寛解は白血病などでよく用いられますね。
 ・寛解は、簡単に言えば病気がみえなくなること。
 ・完全寛解は病気が残っている証拠がみられないもの。
と言ったところでしょうか。

参考にして下さい。

- from from stone -

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Author:yumi
女性技術者。重光由美。うつ病を患って休職中に解雇されたため解雇撤回の裁判を(株)東芝相手に提訴しています。のんびりと療養していたのが一転、症状はジェットコースター。裁判はうつ病にとっても悪い…それでもうつ病との闘いは続くのであった。




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