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去年の精神疾患の労災認定数 
2008.05.27.Tue / 10:58 
去年の精神疾患の労災認定数が発表されました。予想通り、申請数、認定数とも増加の一途です。

過労自殺は最多81人=「労働時間短くても危険」-脳・心臓病死も高水準・厚労省
5月23日17時3分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080523-00000104-jij-soci

 仕事上のストレスが原因の過労による自殺で2007年度に労災認定された人は、前年度比22.7%増で過去最多の81人だったことが23日、厚生労働省のまとめで分かった。長時間労働で発症する脳や心臓の病気による過労死の労災認定も依然高い水準。労働環境が改善せず、心身ともに疲弊している実態が浮き彫りになった。
 同省によると、07年度にうつ病などの精神疾患で労災請求した人は前年度比16.2%増の952人、認定は同30.7%増の268人で、ともに4年前の2倍以上となり、過去最多だった。業種別では製造業(59人)がトップで、卸売・小売業(41人)や建設業(33人)、医療福祉業(26人)などが目立った。
 268人のうち自殺(未遂含む)で労災認定を受けた人は81人(未遂3人)。40代22人、30代21人で、働き盛りの年代が過半数を占めた。
 同省は今回、精神疾患で労災認定された人の時間外労働時間を初めて調査。81人のうち、1カ月の平均は100時間以上120時間未満が20人、80~100時間が11人などだったが、40時間未満も12人おり、労働時間が比較的短くても過労自殺の危険があることが裏付けられた。
-------------------------

上記ニュースの元となった数字は下記厚生労働省のホームページに載っています。

脳・心臓疾患及び精神障害等に係る労災補償状況(平成19年度)について
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/05/h0523-2.html

そのうちの、精神疾患の労災申請数と認定数の年度ごとの推移のグラフです。
(グラフをクリックすると拡大します)


申請数はH18年→H19年で819人→952人となり16.2%増、
認定数はH18年→H19年で205人→268人となり認定率は25%→28%でした。

予想通り順調?に増えていますね。
うつ病などになり、1か月以上休職したことがある人は年間数十万いるとか。自殺者も3万人を越え、社会問題となっているのになかなか減りません。
休職し職場復帰した人も多いとは思うのでしょうが、労災申請している人は氷山の一角で、実際はうつ病になり解雇されたりして、泣き寝入りをしている人は非常に多いのでしょうね。

去年、「労災行政は、労災認定数を抑える努力をするのではなく、精神疾患の労災申請者数を減らす努力をするよう、企業がメンタルヘルスに力を入れるように指導をして欲しいと思います。」
と書きましたが、相変わらず労災行政は労災認定数を抑える努力をしているようですので、これからも労災申請数は増えて行く一方でしょうね。


年々、マスコミの扱いが大きくなっていくような気がしますが・・・自殺する可能性が高い病気なので、もっと大きく扱って欲しいな、と思います。

あと、記事のタイトルが「過労自殺」である事が少し気になります。
自殺しないと労災には認定されない印象を与えていませんか?
「うつ病などの精神疾患の労災認定数最多、自殺も」
等と大きく新聞に見出しが載れば、自殺を思いとどまる人が何人いるのかな~、などと考えると、命が係わっている問題なだけに、寒くなります。

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--心の痛む数字です--

この数字をみると,どんな職種にも起こりうるということですね。

ということは,とてもこわい世の中ってことです!

先日,元の職場の人たちと会いましたが,相かわらずの12時間労働で,心配です。
私の職種では,死なない限り,労災に認定されたひとはいないように思います。

ブータンという国は,イギリスのあるシンクタンクの調査によると,
国民が「幸福だ」と感じている人が多いそうです。

TVで見たところによると,王様自身が議会主義をとりいれようと
憲法を変える(変えた?)国民投票をしました。

この国の幸福度は8位。日本は90位。とにかく,お金やものが決定要因でないことは確かですね。

せめて,「国民の幸せを願う」議員を私たちの手で作り出したいものです。

- from mayu -

--ともに--

社会保険庁の問題で、職員の皆さんは遅くまで残業をされているようです。そのため病気になった職員をおられると聞いています。今回の問題の発生は、以前の職員や体質によるものです。若い職員の方々は、その責任がないにもかかわらず、その処理のために、たぶんサービス残業をさせられています。
一方で、元幹部職員は監督責任を問われることなく、退職金を満額受給し、逃げおおせました。関連外郭団体に天下った幹部職員もいることでしょう。

★真面目に働く者がバカをみる世の中を、正さねばなりません。
★「過労死」が発生する日本の労働環境では、厚生行政と労働行政を分離・独立させねばなりません。

- from 労働者A -

----

どうもすみません。ブログの設定ミスで一部の記事が見られなくなっちゃってました。復旧しましたので、また、遊びに来てくださいね。

 同感です。そして、この事実を国民がどう受け止めるかということが大事だと思います。潜在していた危険性が顕在化してきたのですね。国にとっては将来に渡る大きな傷となる危険性をもはらんでいます。

 もっと大々的に取り上げて欲しいですよね。

- from momo2006 -

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Author:yumi
女性技術者。重光由美。うつ病を患って休職中に解雇されたため解雇撤回の裁判を(株)東芝相手に提訴しています。のんびりと療養していたのが一転、症状はジェットコースター。裁判はうつ病にとっても悪い…それでもうつ病との闘いは続くのであった。




応援コメントありがとうございます。体調の悪化等により、コメントの返信できずにスミマセン。


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