少し前、2017年5月15日配信の記事です。
著者の竹信さんは、ずいぶん前に取材を受けたことがあリ、その後、正社員の過酷な労働実態、といった内容で、何度かこの事件を取り上げていただいています。
「正社員」が危ない!高拘束、賃下げ、使い捨て…安心はどこへ? ザマアミロと言っている場合ではない
竹信三恵子(和光大教授)著
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51623
記事の冒頭に載っているのですが、該当の部分を載せておきます。
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2014年に最高裁で会社側敗訴となった「東芝過労うつ病労災解雇裁判」は、今回の東芝危機の予兆とも言えるものだ――。
この訴訟は、工場でプロジェクト・リーダーとなった正社員女性が、過労死ラインである月80時間を超える残業の結果、2001年にうつ病となって休職に追い込まれたことから始まる。
過重な目標設定としていま批判を浴びている「チャレンジ」事業が始まった頃で、女性が関わったプロジェクトは事業部で初の指定だった。
女性は人員を増やさないと期限に間に合わないと訴えたが、上司は耳を貸さなかった。同僚2人が自殺し、うち一人はのちに過労自殺として労災認定。
会社は女性の労災認定に協力せず、企業労組、地元の労基署、産業医からも、協力を得られなかった。2004年に解雇された彼女は、解雇撤回と労災の認定をめぐって訴訟を起こす。
人員不足という社員の訴えに耳を貸さず、関係者が労災認定に非協力的、というリスクマネジメントの不十分さ、行き過ぎた精神主義など今回の危機を招いた東芝の性格が、すでにこの時点で現れている。
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