不祥事続出の東芝、株主総会は非常に荒れそうですが、今回は、出席してきます。
事前に送った、質問書をアップしておきます。
昨年の株主総会では、他の質問者への回答が読まれる中、大変失礼なことに、私の事前質問は無視されてしまったため、そのことを盛り込み、長い文章になってしまいました。
体調今一つですが、行ってきます。
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株式会社 東芝 取締役社長 綱川 智 殿
(株)東芝 第178期定時株主総会への文書質問
2017年6月16日
株主番号○○ 重光由美
私は、東芝社員として働いていましたが、激務やパワハラでうつ病を発症し、休職期間満了で不当解雇されたため、東芝に解雇無効の裁判を起こしました。裁判は、提訴から12年とたいへん長期化しましたが、昨年2016年8月31日に、原告である私の全面勝訴判決が出て、終結しました。今は、東芝への復職の途中です。東芝の、裁判および復職での対応に,日本を代表するグローバル企業とは思えないような、非常に不適切と思える対応があるため、質問をいたします。
私、重光由美は、1990年に大学の理工学部を卒業し、東芝に技術職として入社し東芝生産技術研究所、姫路工場を経て、深谷工場で、液晶開発技術者として働いていました。2000年12月から始まった「チャレンジ」に指定された「M2ライン立ち上げプロジェクト」での長時間過密労働等により2001年4月にうつ病を発症し、その後上司のパワハラにより症状が増悪し、会社や上司に対して強い恐怖心(トラウマ)を抱くようになり、2001年9月より休職に追い込まれました。M2ラインの立ち上げプロジェクトに従事した同僚が2名自殺をしています(1名労災認定)。
東芝には、休職当初より労災と認めるよう求めましたが、認められず、自ら熊谷労働基準監督署へ労災申請しましたが、2004年9月9日に休職期間満了を理由に解雇されました。そのため、東京地裁に解雇無効を求める裁判を提訴しました。
東芝は、裁判で、嫌がらせや偽の証言を繰り返しました。熊谷労働基準監督署は、東芝の主張を一方的に認める形で、労災は不支給になりました。
しかし、東京地裁は、2008年4月に、私の病気の原因は、東芝に全面的に責任があるとする、解雇無効の判決を出しました。翌年2009年5月には、行政訴訟で勝訴し、国に労働災害として認められました。東芝は、地裁敗訴後、即日控訴し、控訴審では和解を2年長引かせた挙句、和解を蹴り、「業務上ではない」とする、東芝産業医の意見書を提出し、国の労災認定をも否定する主張を、裁判で延々と続けました。2011年2月23日の高裁判決では、解雇無効の判決は出ましたが、原告にも一部過失があるという判決が出たため、私は、最高裁に上告をしました。
そして、2014年3月24日に、最高裁で、私の主張が全面的に認められる、原告勝訴(東芝全面敗訴)の判決が出て、東京高裁に差し戻されました。
2013年の株主総会では、この事件について、佐々木則夫社長(当時)より、「会社としては、高裁裁判所の判決を受け入れようとしていましたが、ご本人が判決内容に不服があるとして和解を受け入れず、我が社としては和解をしようとしたのですが、ご本人が上告していますので、我が社としてはお答えできません」と、まるで私が裁判クレーマーであるかのような回答がありました。しかし、私が、控訴審の和解で東芝に無理な要求をしたのであれば、上告が受理されて私が全面勝訴するわけがありません。さらに、東芝が受け入れようとした控訴審判決は破棄されましたので、私を裁判クレーマー扱いした、東芝の社長の発言は、間違っていたことが明らかになりました。
2014年3月に最高裁で私が全面勝訴した後の、6月の株主総会では、株主から、この裁判の対応を質問された田中久雄社長(当時)からは、「きちんと対応します」と回答がありました。
しかし、東芝は、上告こそしませんでしたが、私の上告が受理されて以降、徹底抗戦の答弁書の提出に始まり、差し戻し審の和解協議で、私の働いていた時の査定を捏造したり、嫌がらせのような対応をしたりと、相変わらず、人権侵害と呼べる徹底抗戦を続けました。差し戻し審の和解協議は、開始から1年半たって決裂しましたが、2016年の8月の判決では、和解協議での東芝の不誠実な態度を反映した、最高裁判決から更に前進した、原告全面勝訴の判決が出て、判決が確定し、12年続いた裁判は終了しました。
裁判終了後、2016年12月9日より、私は、東芝への復職を開始しました。それから、約6か月が経過し、会社とは月に一回程度、話し合いを行っていますが、未だに、東芝社員として扱われていません。また、復職条件についての話し合いについては、全く進まず、例えば、復帰場所については、私が「和解時に東芝から提案のあった、復帰場所と仕事内容で構わない、早くリハビリ勤務等を経て職場に復帰したい」と言っているのに、未だに復職場所が決まりません。このままでは、社員の地位は回復しても、出社場所も所属もなく、机も無し、ということになりそうです。
株主総会で社長が「きちんと対応します」と言いましたが、それは、どのような対応なのでしょうか。
この事件は、激務や無理なノルマやパワハラで精神疾患になり、休職に追い込まれ不当解雇された社員が、労災と解雇無効を求めた裁判です。地裁からほぼ原告勝訴が続いており、最高裁で、すべての過失は東芝にあるという判決が出、さらに差し戻し審で東芝の全面敗訴が確定し裁判が終結し、今は東芝への復職途中にあります。
解雇から12年間もの長い間裁判を強いられ、裁判中には、私への組織的な嫌がらせという人権侵害も起きています。そして、未だに東芝社員として完全に復帰ができていない私に対して、過去の過ちに対する謝罪、及び、復職や処遇について、早急に誠意のある対応をすることが、不正会計事件を起こし、体質改善が求められている東芝に求められる対応ではないでしょうか。
社長の見解はいかがでしょうか。
昨年の定期株主総会で、この事件について事前質問を提出していたのに、室町正志社長(当時)には、取り上げられることもなく無視をされました。上告中の時は、株主総会で取り上げ、私を一方的に裁判クレーマー扱いする発言をしておきながら、裁判で東芝の全面敗訴が確定すると、取り上げず無視をする、というのは、大企業として大変大人げ無い行為です。このような企業体質だから、粉飾決算を起こすのです。新しい社長におきましては、この事件に対し、株主総会できちんと回答していただくようお願いします。
質問は以上です。東芝の社長の誠意ある回答をお願い致します。
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