厚生労働省要請行動は、
過労死家族の会、過労死弁護団共催で、労災申請闘争をしている当事者の声などを厚生労働省に届け、過労死過労自殺関係の労災認定や過労死防止を要請する行動、(でいいのかな?)だそうです。
今回私は、見学で、初参加しました。
要請行動に参加する人が、まず、9時50分に弁護士会館に集合、
全国から、過労死・過労自殺関係の遺族関係者が集まっていました。
厚生労働省(民間)と、地公災(公務員)とに別れ、参加者と弁護士が軽く打ち合わせた後、
私は厚生労働省要請の人たちと一緒に、弁護士会館の隣りにある厚生労働省へ
厚生労働省内の会議室に通されました。
会議室では、最前列に厚生労働省のお役人が11人並び、
向かい合わせて、過労死家族の会関係者合計約40名が座り、家族会側最前列中央に過労死弁護団玉木一成弁護士が座りました。
そして、玉木弁護士司会で、現在労災闘争をしている当事者15名が端から発言をしていきました。
厚生労働省要請行動、遺族側の席からとった様子です。

遺族の発言では、皆さん、家族を大変な激務で亡くし、今現在裁判や労災申請をしている状況を、涙ながらに切々と、訴えていました。時間は一人3~4分なのですが、どうしても訴えが長くなってしまうのか、途中、玉木弁護士から時間が無いので短めにお願いしますと促される場面も・・・
途中から、参議院議員の姫井由美子議員が現れ、過労死や過労自殺がなくなる対策をお願いします、といったような発言(だったような)をしていました。

そして、最後に、厚生労働省側から、発言がありました。
以下、メモを取っていなかったので、正確に言った内容ではありませんが、こんな感じでした。
「本日は、大変貴重なご意見を承りましてありがとうございました。一つ一つの要請書を精査し、内容を良く把握したうえで、誠意を持って対応をさせていただきます。今回の皆様の貴重なご意見を、今後の労災認定業務に反映させ、労働行政を改善し、皆様の働きやすい職場を提供すべく今後の私どもの仕事に生かしていきたと思っております。」
とかなんとか。
はあああ??
なんだこの発言は。言ってることと、やってることが全然伴って無いじゃん。そもそも、ここにいる家族会の人たちは、多くは労災不支給になり、裁判している人達や裁判でようやく労災と認められた人達で、労災認定が今もって企業寄りなのが良くわかっている人達なわけだし、それでこの発言?
そういえば、私も、労災不支給、審査請求、再審査請求、行政裁判と闘い、5年近くかかって、ようやく裁判勝訴した後も、役所からは、労災支給決定の葉書が届いたのみ。大企業東芝と一緒になって、私を苦しめておきながら、天下り役人厚生労働省からは、謝罪など全くないどころか、労災認定後、労災保険請求に労働基準監督署を訪れたら、労災の打ち切りがあるから等々の話をされ、冷たい態度だったなあ、
と、これまでの厚生労働省から受けた仕打ちを思い返し、未だに裁判が続いていることへの恨みもこみ上げてきて、
「その発言、きちんと行動していますか?東芝は労災認定後も厚生労働省の労災決定を否定してるんですよ。2名も労災を出した会社を指導しないんですか?」
等々質問したくなるのをこらえつつも、
それにしても、個々の事例に対しては相変わらず冷たい対応なのに、家族会になると、厚生労働省からは、こういう発言が出てくるのか~
と、いろいろと、カルチャーショックのようなものを感じながら、
厚生労働省側の、耳を疑うありえない、誠意のこもった発言で、厚生労働省要請行動は終わったのでした。
正直、前日一睡もできなかった状態で参加した私は、要請中、何度か眠気に襲われたのですが(遺族のかたには申し訳ないですが)、最後の発言のおかげで?眠気が飛んでしまいました。
要請行動が終わり、12時ころ厚生労働省を出たら、たくさんの人が厚生労働省前にいて、宣伝行動の準備をしていました。
家族会統一行動の、厚生労働省行動の次は、厚生労働省前での宣伝行動です。
厚生労働省前宣伝活動に続く
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