行政訴訟が勝訴・確定し、労災保険が支給されてから、初の東芝との裁判となりました。
東芝側から、まずは原告の復帰場所について話し合いたいという申し出があり、
過失や慰謝料等には触れないまま、原告の復帰場所について話し合いが行われました。
復帰場所については、これまでの和解協議でも話が出てきていたのですが、
原告は「現在籍のある深谷工場は、病気の原因となった場所であり、
症状から、元の職場への復帰は非常に困難であるので、深谷工場以外に復帰したい」
と要望していたのに対し、
東芝側は、「深谷工場に復帰をさせたい」と、
原告側の要望をガンとして聞き入れない対応を取っていました。
東芝は、産業医の見解「勤務変更や転勤を伴う復帰は得策ではない」
という書面まで提出して、元の職場復帰以外は認められないと主張していました。
今回、東芝は、復帰場所として自ら別の勤務地を提案してきました。
これまでの、頑なに勤務地変更を拒んできた態度が嘘のような対応です。
今後の和解協議に向けて、大きな前進といえるのではないでしょうか。
しかし、今回は、東芝は、子会社転籍での復帰を提案してきました。
原告側は、あくまで東芝本体で責任を持って復帰させて欲しいと要望したため、
東芝が検討のために1か月程度時間がかかるとして
次回の弁論準備は10月6日(火)16:00~(非公開)となりました。
労災に認定された事で、大きな前進はありましたが、
まだまだ東芝の抵抗は続きそうで、予断を許さない状況ではあるのは確かです。
それにしても、産業医の見解までだして、原告の新しい職場での復職を一年も拒んだのは一体なんだったんでしょうーー
自ら提出した産業医の「休業前に従事していた職場に復帰させる事が大原則」とか「引越しを伴う転勤は病気再発の可能性を増大させるため得策ではない」と言う見解は、急に無視するんですかーー
メンタルヘルスの職場復帰について一貫してないんですけどーー
変なのーー
元の職場にだけは戻れないといっているのに、元の職場に戻したいと言われ続けることは嫌がらせとしか感じられないと思っていましたが
まあ、裁判での会社の対応とはこういうものなのかもしれませんね
応援クリックありがとうございます。

