東芝側は、いつもの代理人2名、深谷工場総務部長・課長、本社総務の5人体制に加え、今日は1名増え、6名体制になっていました。
(ちなみに地裁では、代理人1名、東芝深谷工場総務部長・課長の3名体制でした)
最初に裁判官と東芝が打ち合わせ、45分間と通常より長い打合せとなりました。
その後、原告側と裁判官が打ち合わせ
和解協議では東芝とは直接ではなく、裁判官と個別に話し合いを行なっているため、裁判官から聞いた話しとなりますが、
要は、
結局、東芝側としては
業務上であったとしても賃金は労災から支払われるべきで、
行政が労災不支給としているのだからそれに従う
つまり、東芝は業務上と認めないし賃金の支払いはしないとのこと。
はあ?
東芝が業務上である事を認める事、これは、和解する上での大前提条件で、協議の最初に出た話であり、
東芝が業務上と認めなければ原告側としては和解はありえない、という話はもちろん裁判官にしてあります。
何をいまさら、どうしてこんな話が和解交渉5回目にして出てくるのか??
和解当初は、東芝が業務上と認めて和解に応じるとはとても思えず、決裂するだろうという予想でしたが、
意外にも東芝は和解に乗ってきたようで、予定の3回の和解協議以降も、和解ベースで弁論を続けて行く、となり、さらに前回には、和解に向けて前進する雰囲気もあったのですが、一転、和解5回目で結局この東芝側の態度。
最初に裁判官から東芝の主張を聞いたときは唖然、
東芝が業務上と認めないのでは和解はありえない事は最初から分かってはず、これまでの和解協議や和解ベースで進む方向になった事はいったいなんだったのか、
これでは堂々巡りではないか!
裁判官の話を聞きながら、怒りがこみ上げてきました
だったら和解決裂だ、すぐに判決のための審議へ!
と裁判素人の私は思ったのですが、
平行して進んで知る行政訴訟の証人尋問の日程も決まり、このままだと5月には労災裁判の判決が出るから、時期的にそちらの結果が出るのを待ったほうが良いということになりました。。。
つまり、
事実上和解は決裂状態、
加えて行政訴訟(労災不支給取消し訴訟)の判決が出る来年の5月(予定)までは、高裁の審議は事実上ストップ状態、ということに
次回期日は2月13日と決まりはしましたが、事実上審議はストップ状態・・・
高裁では和解が決裂した場合、控訴から1年以内には判決、の予定だったんですけどね・・・
これは、東芝側が和解に応じる態度をとりつつ、結局和解には応じず、引き伸ばしをかはった、ということですよね・・・なぜこんなことに・・・
和解協議後しばらく、というより当日ずっと気分がむかむかして収まらず、結局眠れず翌朝までその状態は続きました。
東芝と裁判官の話し合いは聞く事ができませんが、東芝は和解協議の話し合いでも、あの手この手で裁判の引き伸ばしなどを図っているんでしょうね、きっと・・・
和解を推し進めていた裁判官も、今になって事実上の和解決裂状態になる事は当然不本意のはずで、
だから今回の協議では東芝の主張を変えさせるためにも最初45分もかけて話をしたのかなあとも思えるし、その後行なわれた私たちとの協議でも、話しにくそうな感じを受けました・・・
裁判官には頑張っていただいた様ですが、この結果。。。
地裁では、こちらから請求した5年前の就業規則を5か月かけて提出したり、労働基準監督署に提出した「週報」を社外秘とへりくつこねて提出しなかったり(後に社外秘の資料を証人尋問当日に提出してきました)して、裁判官を交代させ、判決まで4年近く引き伸ばされました。
東芝は高裁でもあらゆる手を使ってどこまでも徹底抗戦で潰しにかかっている。高裁では裁判の担当者を増やしてまでも。
しかし、たかが病人1人相手にそこまですることなのでしょうか?裁判にかかる費用などを考えたら、さっさと終わらせメンタルヘルスを改善させたほうが会社にとっては良いのではありませんか?
等といまさら言っても仕方が無い。
控訴審は長引く事がもはや決定となりました。
本当に、本当に先は長そうです、
まずは直前に証人尋問の迫っている行政訴訟に全力を注がねば。
これに負けてしまって東芝が優位に立つことが絶対にあってはならない、
権力やお金のあるものが勝ってしまう事のないようにしなければ
当日は秋からすっかり冬へ移行したようで寒く、この冬始めて手袋をしました。電車を降りて、体が冷え込む状態が、裁判が厳しいほうへ動いた今日の自分の状況のようだなと思いながら、駅からの帰途に付きました。
クリックお願いします<(_ _)>

