判決後自宅に戻って翌日、まだ涙が流れっぱなしだった午後3時ごろ、裁判所から「特別送達」が届きました。
開けてみると
「強制執行停止決定」と書いた書類が入っていました。
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強 制 執 行 停 止 決 定
申立人 株式会社東芝
代理人名6名の名前
被申立人 重光由美
申立人は当裁判所が平成20年4月22日言い渡した仮執行の宣言を付した判決に対し、控訴を提起し、同判決に基づく強制執行の停止を申し立てた。
当裁判所は、同申立を理由があるものと認め、申立人に被申立人重光由美のために金2000万円の担保を立てさせて、次のとおり決定する。
主 文
上記債務名義に基づく強制執行は、本案控訴事件の判決があるまでこれを停止する。
平成20年4月22日
東京地方裁判所民事第11部
裁判官 鈴 木 拓 児
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金2000万円の担保を立てさせて、次のとおり決定する?
主文?
これはなに??しかも私側の弁護士の名前が書いてないし?
疲れて精神的にも落ち着いてなかったときに届いた裁判所からの意味不明の書類。
すぐに弁護士に電話をしたのですが、あいにく終日外出とのこと。
流れっぱなしだった涙はその後夜には止まりましたが、疲れがひどく、結局その日も睡眠は不安定なまま過ごし、そして翌日弁護士から説明の電話がかかってきました。
弁護士の説明によると
勝訴した判決文には仮執行宣言が付いており、
主文のうち
毎月の賃金の支払いと、慰謝料の支払いについては仮執行することができる、つまり控訴されたが、裁判所に仮執行の申請をすれば毎月の賃金と慰謝料の請求を被告会社に出来る。
しかし
被告東芝がそれをさせないため、
金2000万円を裁判所に担保を収め、原告が仮執行が出来ないための手続き「強制執行停止申立」をしたということでした。
あ、そう・・・ですか・・・
勝訴したとして、仮執行して賃金請求するなんて頭になかったのですが・・・
弁護士からは、仮執行について、小さな会社だと倒産の可能性があるから仮執行したりもするが、東芝は倒産する事はないから仮執行しなくてもいいのでは。仮執行を行なった場合、控訴審で負ければ返さなくてはならないし。と言われていました。
まさか東芝が仮執行の強制執行停止申立をしてくるとは予想していませんでした。
東芝の即日控訴と即日「強制執行停止申立」
巨大企業であり資本もたくさん持っている東芝が、病気で働けない収入の無い社員との裁判で敗訴後即日控訴をし、さらに即日2000万円を裁判所に収め、仮執行をさせないようにする・・・正直、なんか、セコイなあ・・・と思ってしまいました。
それだけ東芝は徹底抗戦するぞ、これからも長引かせるぞという意思の表れなのでしょうね
なりふり構わずな態度にいい加減げんなりでした・・・
それでも、疲れきって、不安定になりやすかった私の不安感は増大してしまいました。
「相変わらず徹底抗戦の東芝、控訴審でも何をしてくるか分からない。
もしかして負けるかも・・・」という不安感にも襲われました。
精神疾患は不安定になると自分では制御が難しいんです。
(体調が戻ってきた今は、控訴審も負ける気はしませんが先は長そうですね・・・)
判決日以降数日間に、とにかくいろいろな事があり、、
結局、帰宅して3日間睡眠は無茶苦茶、疲労もひどく、頭は動かなくなり、症状も悪化し不安感も増大。
4日目、やっと外出が出来るようになり、とりあえず食糧調達しましたが、食欲は無く・・・
勝訴したというのに、勝利を味わう間はほとんどなく、連続の裁判、即日控訴、打ち合わせ、強制執行停止申立、企業に有利で労働問題を報道しないマスコミの実態などなど、いろいろな出来事があり、不安感と疲労感とがいつもの裁判よりひどく、なかなか回復できずにいましたが、2か月経った今、随分と回復中です。
判決日の出来事、これでやっと終わりです。(少し時間かかりすぎでしたか)
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