「心の病」労災認定 過去最多に 嫌がらせ、いじめ 悲惨な事故目撃…が発症の原因
2013.6.21 18:05
過労や職場の対人関係のトラブルから精神疾患にかかり、平成24年度に労災と認定された人が前年度比150人増の475人となり、昭和58年度の調査開始以来、過去最多となったことが21日、厚生労働省の集計で分かった。労災の申請者は1257人(同15人減)で4年連続で1千人超の事態が続いている。
厚労省は「鬱病患者の増加のほか、平成23年の認定基準の見直しで、精神疾患が労災の対象になるとの認識が広まったことが申請数の増加につながっている」と分析している。
精神疾患による労災申請が多かった業種は、製造業(225人)▽医療・福祉(201人)▽卸売業・小売業(196人)-の順。年齢別では40~49歳が387人と最多で、30~39歳が370人-と続いた。
労災認定された475人の発症原因は、「仕事内容や仕事量の変化」が59人、「嫌がらせやいじめ、暴行を受けた」が55人、「悲惨な事故や災害を体験・目撃した」が51人、「上司とのトラブル」が35人。東日本大震災に伴う精神疾患で認定された人も15人いた。
一方、脳梗塞や心筋梗塞など脳、心臓疾患による労災申請は前年度比56人減の842人と3年ぶりに減少。労災と認定された人は28人増の338人で、過去4番目の高さとなった。業種別では、「運輸業・郵便業」が最多。認定された人の1カ月の平均残業時間は80~100時間が最多の116人で、160時間以上も31人いた。
産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130621/bdy13062118060002-n1.htm------------------
厚生労働省のHPに詳しい資料が載っています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000034xn0.html------------------
6月発表のニュースですが、アップが遅れてしまいました
(色々な記事がアップが遅れていますが(^_^;))
昨年は精神疾患の労災認定数が、大幅に増えました。
精神疾患の労災認定基準が一昨年の平成23年に見直されました。その新認定基準で、初めて出た労災認定者数なのですが、認定者数が、325人から475人へと、1.46倍に増えています。
新認定基準は、専門家の間では、認定されやすくなったとは言えない、といわれていましたが、数字だけ見ると、認定者数が増えていますね。
新認定基準では、長時間残業が証明できれば業務の質を問われず、それだけで、労災認定されるようですが、
旧認定基準では、月100時間以上の残業が証明できても労災認定されない事例が、あったことに驚きます。
私が労災申請した頃は、残業時間が、ひと月100時間、もしくは2か月平均80時間を越えていれば、長時間残業が認められて(今もこの基準は変わっていませんが)、かなりの確立で労災に認定されていたのですが。
労災申請数が急増していたので、労災認定が厳しくなっていたということでしょうか。
ひどいなあ・・・
国は、労災を出さない対策にもっと力を入れて欲しいもんです。
今回、労災認定数が増えましたが、
新認定基準を制定した委員会?が、新認定基準の成果を出すために労災認定数を増やしたのでは、と考えるのは、うがった見方でしょうか。
それとも、これまで、労災申請数が急増していたのに対し、認定される割合が低すぎる事をさすがにまずいと思ったとか・・・
労災申請者数は若干減っていますね。
新認定基準になり、労災認定数を増やした分、労基署に相談に来た段階で、労基署が、門前払いのような対応をすることは強化したとか?
と、労基署に相談に行ったときに、職員が労災申請して欲しくない態度全開だった私は、考えてしまいます。
マスコミ報道も、年々大きくなる気がします。
メンタルへルスに関する報道も随分と増えましたが、メンタルへルスへの偏見はまだまだ根強いです。
精神疾患の労災申請数は、まだまだ増えるような気がするのですが・・・
来年、労災申請数と労災認定数がどうなるか、見てみたいです。
いずれにしても、新認定基準が、良い方向に行くといいのですが。
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